最近出版された四方田犬彦の親鸞論に、それぞれの親鸞論を媒介して吉本と加藤を比較した文章が載っている。
今年の講師は長谷川宏氏。当時の様子をレポしてくれている人のところから質疑部分だけ を以下引用させてください。 質疑 会場:亀井勝一郎の名が出たことに驚いた。戦後、加藤が名指しで批判している日本浪 漫派の一人だ。ところで加藤が三木清について言及…
「加藤周一著作集」をめぐって ―W 氏との対話―(1980.3) 丸山真男別集3 2015.6 W は当時平凡社で編集者をしていた鷲津氏。丸山による著作集月報の準備のための対談の記録控え。丸山はこれを元に別に執筆。 W ・加藤への反応として加藤ファンと…
『女ざかり』刊行後、衆院選があり、同時にある最高裁判所判事を 選ぶ○×式の選挙(?)用に、候補者たちの経歴や趣味を紹介する 新聞紙面の最近読んだ本を挙げる項目に、『女ざかり』を挙げている 人物がいたが、私はもちろん×をつけた。 金井美恵子・新・目…
http://www.openculture.com/2013/07/jean_searle_on_foucault_and_the_obscurantism_in_french_philosophy.html 「ジョン・サールによるフーコーの思い出」 わたしはフーコーの講義と会話の明晰さと書くものの晦渋さのコントラストを 不思議に思っていまし…
http://gunnkei.sakura.ne.jp/99_blank139.html 平川祐弘の旧著「和魂洋才の系譜」が河出書房から豪華装丁で出たらしいので中を 覗いてみたら、中野重治との論争についての東大の学生の意見を引いた反論や 竹内好の言いがかり?への言及が平凡社ライブラリ版…
パゾリーニのキリスト伝記映画であるが、DVDがレンタル屋になく、価格も高いので見る機会がなかったが、現在GYAOで無料公開中。小谷野敦先生のお奨めであるので、何とか視聴する機会をまっていたが ようやく望みがかなった。 https://www.amazon.co.jp/gp/cu…
1971年に昭和天皇が欧州巡幸を行った時の現地の反応で、フランスについての 様子の報告の中に「シャーリー・へブド」が出てくる。フランスのジャーナリズムが天皇ヒロヒトについて寄せる解説も報道も、ひややかと いえばひややかな客観性を一歩も出ることは…
平井啓之が1960年に東大新聞に書いた文章が巻き起こした経緯と その後について、「ある戦後」(1983年、筑摩書房)を出版した 時にまとめた文章。天皇の歌会始めの際の歌について、平井が 違和感を感じたことを東大新聞に寄稿し、それについて学生や 文学者…
フーコーその人その思想 ポール・ヴェーヌ Ⅸサムライの思想 筑摩書房2010 P245 注2ジャン=ピエール・ヴェルナンの講義にマレーネ・ディートリッヒが出席し、最前列に 足を組んで座っていたことがあった。・フーコーが講義を続けていた会場にはスターリンの…
野家啓一「ウィットゲンシュタインと自殺」KAWADE道の手帳 (初出「大航海」1999年12月号) この時期、ウィットゲンシュタインは教員になるためにクラリネットを習い 始めている。あるいはこの「音楽療法」が彼に自殺の誘惑を断ち切らさせた のかもし…
「二つの青年層その他ー丸山真男氏を囲んで」 1948年4月「青年文化」1948年3月号(丸山真男話文集続3) シュヴァイツァーという人がいますね。アフリカの土人の中へ はいって行って、一緒に暮らし、彼らの生活の改善に一生を投じて いる人ですが、あの人の…
9月17日日仏会館
さて、安保法案推進のための政府の委員会でもご活躍の細谷 雄一慶応大学教授である。7月14日の安倍戦後70年談話の 発表の翌日の朝日新聞には、これで国民も安倍首相の平和への 思いが理解できて、安保法制の賛成派も増えるだろうという インタビューが…
鶴見俊輔 死去 93歳。瀬戸内寂聴と同じ歳だったのか。
論文の原題は「立念 居毛曾念」「饗宴のはじまり 西洋古典の世界から」所収 中務哲郎 (岩波書店2003年) 1977年に同人誌に発表された文章が同書の最後に収められている。 「このように女の立小便の美風は現在尚完全に消滅してしまったわけではないが、 急速…
R.P.ドーア「幻滅」 「橋本行革と新自由主義への疑問」として市場主義の批判として 英国の保険業界の実例をあげている。 「競争と効率の関係は、(同友会のいうような)そう簡単なものではない。 護送船団方式の典型である保険業界を例に取れば、イギリスの…
ロナルド・ドーア「幻滅」(藤原書店2014年)P222に次の エピソードが紹介されている。 安倍首相側近の谷内正太郎元外務政務次官が2013年1月11日 政策研究大学院大学のフォーラムで、安倍外交の全面的 展望について1時間講演したときに、ロシアと北方領土問…
「月の裏側」日本文化の視覚 クロード・レヴィ・ストロース 著者の勘違いや、理解の浅さが訳者に指摘されている部分が興味深い。 ・能の中の労働についての表現が、渡辺守章が限定的に説明したことを 拡大解釈して説明している。(月の隠れた面) ・西洋と日…
今日も暑い。
暑い。日向では30度はある。連休5日の最初の日。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H85_Y5A420C1CR8000/ 跡見女子大が4600万円で鴎外の「舞姫」自筆原稿を購入。朝日新聞の上野元社主の 遺族が所有していたものだという。山崎先生には結婚式にお呼びして以来のご縁。 とりあえず行方知れずにならず…
https://voltairefoundation.wordpress.com/page/2/ オックスフォード大学にあるヴォルテール財団 18世紀啓蒙思想の本の出版もバックアップ それでも続々とヴォルテール全集の英訳を出版する意欲は すごい。下の画像は今年の1月のパリであるが、ディドロ通り…
。 メトロの通路で張り出すコンサートの広告250枚が宗教色があるとかいって RATPが拒否したという。 今回の場合、特にオリエントのキリスト教のために、というところがまずい らしい。 前にもイスラムフォビア反対のポスターがRATPにライシテによる中立性を…
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/about/message/oration/ 大河内東大総長の卒業式での引用とされている例の有名な「太った豚よりは 痩せたソクラテス」の原典はJ.S.ミルの功利主義論。だが、原典は以下の とおりであるという。 満足した豚であるより、不満…
中島義道「東大助手物語」(新潮社)でのデリダを論じる浅田彰を揶揄する谷嶋喬四郎。「浅田はデリダ、デリダといっているけ度、デリダとフランス語でまともに 話ができるのかい?」 ・・・如才ない助手の佐久間がそれを受取った。 「デリダのフランス語も癖…
http://www.nytimes.com/2015/03/26/world/europe/germanwings-airbus-crash.html?_r=1 さすがニューヨークタイムズは現地の新聞さえ入手できない情報をアップしている。 コックピットから出たパイロットがドアがロックされ、戻れなくなったことをヴォイス …
残念ながら3月20日からだったので、パリ滞在中には間に合わなかったが、今年も それなりに盛況だったようだ。ただ、HachettグループのFayard, Grasset, Lattès, Stock, Calmann-Lévy がスタンド出展料が高いという理由で出展しなかった。 http://www.lefigar…
安倍首相のやっていることの8割くらいはもちろん反対なのだが、 残りの2割の中で、リフレ政策だけは評価せざるをえない。 安倍の政治的位置から何でもかんでも批判したがる人が少なからず いることには閉口する。 伊東光晴「アベノミクス批判」(岩波書店)…
http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E6%9B%BD%E9%87%8E%E7%B6%BE%E5%AD%90+%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0+%E5%85%A8%E6%96%87#mode%3Ddetail%26index%3D3%26st%3D0 ネットでの批判から火がつき、海外メディアが報道したために日本へ逆…