上坂冬子さん

新聞でこのPHP新書の鶴見俊輔との対談の広告をみて、週末に買いに行こうと思っていたので、亡くなられたと知って驚いた。
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-70573-6

 別に鶴見俊輔が発見したり、思想の科学と最初はつながりがあったとしても、特に左翼ではあるまい。晩年はやめればいいのに曽野綾子と一緒に、慰安婦問題等に右からの発言を続けていたが、老醜としか思えなかった。こういう人たちはバカ左翼がいなくなれば、存在価値がなくなるだけのものとしか思えない。
 若いころの仕事は右でも左でもなく、いいテーマを追いかけた仕事だったのに、段々色の付いたマスコミが仕事を与えてそれに染まってしまった。経済的にはどうだったのだろうか。
 かつて加藤周一は保守とか右がかった連中が周りに増えていくのを見て、「金で買収されたということでしょうね。」とある講演で発言したことを大学生の時に聞いたことがある。あまりにも分かりやすく、加藤さんもそう思っているのか、と感心したが、えらそうに活字にして「論壇誌」に書いている連中なんてそんなものか、と思ったものだ。具合的に誰かとすぐ思い浮かべたが、その者たちは今から考えても「買収された」者たちとしか思えない。