2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「豚インフルエンザ」はやめたら

フランスのTV局France 2 の28日(火)のニュースでは、朝7時、昼13時ではそれぞれgrippe porcineといっていたが、夜の20時のニュースからはgrippe Mexicaine に変え始めた。タイあたりでも豚肉の消費減少を 懸念してメキシコ風邪といい始めているらしい。かつ…

無慈悲なアメリカ

いくら説明されてもわからないのがアメリカの医療保険問題だ。無保険の人間が2割もいて、貧乏人は死ねと同じ国民にいっているのであるからして、この国のエリートとか、金持ちをどう考えればいいのか。共和党が市場原理にまかせれば、最適状態になるという …

学者の業績

防衛医科大学の国文学の教授が電車の中で痴漢をしたとして捕まり、最高裁で無罪となった。 普通のサラリーマンであれば、たとえ冤罪であれ、最高裁まで戦う気力はわかないが、さすが 大学教授ともなれば、自己の名誉回復のためにここまで頑張れるのか、と感…

ヴォルテール再生

日本でのヴォルテールへの関心はなぜか、低い。 冨山房百科文庫でカラス事件のものがあって、論争家ヴォルテールの一端も覗けるのだが、いかんせん この思想家の紹介者が日本では少なすぎる。 昔、フランス語の個人教授をお願いしたリセのギリシャ語の先生に…

行列のできる法律相談所弁護士の正体

住田裕子というヤメ検の弁護士がいる。日本テレビの法律がらみのドラマを複数の弁護士が法律的に 解釈し、判断するという番組で、弁護士の意見が異なるのが見ものの番組である。その弁護士メンバーに 住田裕子というのが出ていたが、その馬鹿回答ぶりから、…

ポリーニのバッハ

6月3日にポリーニがパリでバッハの平均律第一巻全曲を弾くコンサートがある。 今までコンサートでバッハを弾いたことは無かったのではないか。いよいよ晩年に入り、 新境地に達したのか。 いずれにしても早く録音してほしい。 既にチケットは売り切れ。当日…

上坂冬子さん

新聞でこのPHP新書の鶴見俊輔との対談の広告をみて、週末に買いに行こうと思っていたので、亡くなられたと知って驚いた。 http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-70573-6 別に鶴見俊輔が発見したり、思想の科学と最初はつながりがあ…

松屋の牛丼300円

20日まで松屋の牛丼が通常価格380円が300円。味噌汁つき。 安いので若者やうだつの上がらないサラーリーマンが列を成している。神田小川町の店では従業員が4名であるが、 忙しさに耐えているのが感じられて、昼飯に300円しか使えない層と松屋で恐らくは時給1…

イチロー

野球にはまったく興味がないが、イチローのような独特の個性のある人物には興味がある。普通は、こんな変な スゥイングの選手はつぶされてしまうだろう。王貞治の一本足打法のように、どこまで本文のか、わからない 個性を生かした関係者の力に感激してしま…

日本の経済学者はどうよ

クルーグマンのことを書いたので、日本の経済学者のことも書いておかなければ。 今回のAIGのCDS騒ぎのそもそもの現状把握もできずに、経済書を書くなんて 大したものだ。 学者は市場関係者がどうやって動いているのかさえ、碌に知らずにご託宣を述べる…

サムライ・ジャパン

『サムライジャパン』の名称の経緯 [編集] 原監督が上層部へ「今までは監督の苗字+ジャパン(長嶋ジャパン、王ジャパン、星野ジャパン等)で呼ばれるのが通常であったが、自分は「監督の苗字+ジャパン」のように呼ばれるような値の人間では無い。それに「…

節操のなさ

「2008年のノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン米プリンストン大教授は13日、外国人記者団との質疑応答で、1990〜2000年代のデフレ不況に対する日本政府や日本銀行の対応の遅さを批判したことを謝罪した。教授は、「日本は対応が…

リヒテルの全集はいつ出るのか?

ピアニストのリヒテルが死んでから大分経つのに、いまだにまとまった全集的なものが出ていない。旧ソビエト時代に版権をいろんなところに売ったからなのか、まとめてCDとか、DVDで全部出すという話を聞いたことが無い。あまり商売とか、金儲けとかには関心が…

吉本隆明の経済論

黒古一夫氏のブログに吉本隆明の経済論の検討が必要、とあって、その例として「重層的な非決定へ」の中に吉本氏が書いている現状認識がおかしい、というのがあったので、昔読んだ同書を取り出して探してみた。 例の埴谷雄高とのコムデギャルソン論争のやり取…

バカ呼ばわり

あの東大の先生の最近のブログより。 「ほんとうに読了したのか?このバカは。 ひとつはバイロンの『ドン・ジュアン』を「詩」ではなくて「物語」だとわけのわからないことを言っているが、このバカに、「抒情詩」と「叙事詩」の違いを誰か教えてやってくれ…

天皇制の豊かさ

源氏物語を読み込むと、王朝文学の世界だけでなく天皇および天皇制まで惚れ込んでしまうという病理。 http://uicp.blog123.fc2.com/blog-entry-87.html別段夫婦が50年連れ添っていることに深い意味もないのに、特別番組を作ってしまう国営放送とそれをみて感…

鴎外の孫

宇波彰先生が、小堀桂一郎を森鴎外の孫と勘違いされているようだ。誰も間違っていると教えて あげないのかしら。鴎外の孫ならこんな妙チクリンなことをいいませんよ、宇波先生。 http://uicp.blog123.fc2.com/blog-date-200811.html ところで、猫猫先生の「…

田中康夫による村上春樹批判

エルサレム賞受賞の際の田中康夫の村上文学批判。朝日新聞の斉藤美奈子の文芸時評を枕に。ごもっともです。http://www.youtube.com/watch?v=aOOHaVDpnrg&NR=1

恥を知れ、岩波文庫

年中行事の岩波文庫の復刊。しかし、書店で手に取ってみてあきれ返った。 戦前の擦り切れた版をそのまま使って、再販しているだけで、文字の読みにくいこと。 よほど、オールドファンや文献的に必要な人はとびつくであろうが、 こんなものを出して金をとろう…

学者の妻が表に出る時

羽入辰郎「学問論」の中で、氏の奥様が何度か氏の学問の重要な転換期に登場することを揶揄するものがいる。学問論の中で家族を登場させたりするな、ということであろうが、この本自体は羽入氏が人生をかけて学問に取り組んできたことを書いている物であるか…

正義の味方ウルトラマン

中国で「ウルトラマン」たたき=温首相の問題視きっかけに【香港6日時事】「中国の温家宝首相が最近、孫がテレビで「ウルトラマン」の番組を見過ぎて困るという趣旨の発言をしたことから、同国内でウルトラマン非難の声が起こっている。 5日付の香港紙・リ…

校正の能力

かつて経済学者の宇沢弘文が日本の出版社の校正能力の高さについて言及していた記憶がある。具体的にはケネス・アローと宇沢が日本で共著を出版しようとしたときに、その出版社(岩波書店か?)の校正係が数式の誤りを指摘してきた例をあげ、ケネス・アローが…

土光敏夫の蔵書

中曽根内閣の行革臨調会長として活躍された元東芝社長の土光敏夫氏の生活ぶりは、NHKが特集として番組をつくり、何度も再放送され、評判となった。確かに普通の民家に住み、早朝に起きてお経を読み、めざしを食べる生活は、昔の日本人そのものという感じ…