バカ呼ばわり

あの東大の先生の最近のブログより。
「ほんとうに読了したのか?このバカは。
ひとつはバイロンの『ドン・ジュアン』を「詩」ではなくて「物語」だとわけのわからないことを言っているが、このバカに、「抒情詩」と「叙事詩」の違いを誰か教えてやってくれ。このバイロンの『ドン・ジュアン』はれっきとした詩である。韻文形式で書かれているから。まあ物語詩でいいでしょう。このバカには、たとえばプーシキンの『エフゲニー・オネーギン』だってりっぱな物語になっていて映画化もされているが、同時に、あれはりっぱな詩ですよと教えてやってもピンとこないだろうが、日本にも、たとえば『平家物語』なんてりっぱな物語詩が存在しているということくらいは教えておいたほうがいい。」
 平家物語がこの文章で前半で説明されている物語詩にあたるのだろうか。
 バカとかいって罵倒するのが、流行りだしたのは吉本隆明「情況への発言」あたりからという気がするが、やはり東大教授がバカ、バカといって歩くのは見良いものではない。「バカの壁」は養老先生も東大教授をやめてからだろうし、吉本氏の場合はある種芸であるから笑って見ておればいいのだが、
 著書ではこういう表現は文字にしないだろうから、ブログの気安さということかと思うが、前にも書いたように「人間は間違うもの」であるからして、あまり罵倒しない方がよろしかろうと思う。
 なにしろブログ上の文章では優秀な編集者や校閲者がいないしね。