2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

レヴィ・ストロース会見

彼のいっていることはいんちきだという人もいるが、20世紀を代表する思想家の一人だと言う人もいる。 http://www.lemonde.fr/culture/panorama/2009/11/27/rencontres-autour-de-claude-levi-strauss_1273224_3246.html

作家と国家

フランスのサルコジ(猿誇示)大統領がアルベール・カミュをパンテオンに移すことを 交通事故死50年を記念してもくろんだが、カミュの息子に拒否されているらしい。 「反抗的人間」の作者にふさわしくないと。日本の新聞はこういうことを報じないですね。 …

煙草はいかん

歌手のゲンズブールの伝記映画のポスターが煙草をすっているという理由でパリのメトロ運営会社が 貼るのを拒否したらしい。既にカフェでも禁止となっており、馬鹿な規制はやめろ、という声も あったが、本当にフランス人はこんな規制に従うのかね。http://te…

ブレンデル・フェアウエルコンサート

モーツァルトのピアノコンチェルト9番、特に第2楽章は特別な思いがあったらしい。 25日の読売新聞のインタビューでもこの曲への思いを語っている。 正直いってマッケラスとの再録は必ずしも成功していたと思えなかったが、 この録音はすばらしい。ハイドン、…

予算削減

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091124-00000005-maip-soci 別にまともな大学の予算を削るという話になってはいないかと思うが。 ろくでもない大学まで補助金を出し、箱物をつくるのはやめにしろ、と この9大学の学長はいうべきだろう。つまり、大学の…

二人の関係

粕谷一希と平川祐弘上皇とは確か府立一中での同期生だと平川がその著書(「和魂洋才の系譜」平凡社) のあとがきで書いていたと記憶している。(この本の解説は粕谷) 実はこの本の最後で中野重治による同書森鴎外評価についての批判への反論を平川がしてお…

興行師・大島渚

大島渚は大衆芸術の世界へ前衛的なものを持ち込み、それで 興行的にそれほど失敗せずに生き抜いてきた。そのこと自体が この極東の島国ではまれなことで、映画一作一作は必ずしも 成功しているとはいえないにもかかわらず、後から振り返って みると「たかが…

文学者と近代経済学

マルクス主義が本当に経済学であったのかは怪しいが、少なくとも戦後文学者はこれを ベースに世の中の経済システムを理解していた者が多い。ところが、東側経済が滅茶苦茶に なり、近代経済学が興隆してきても近代経済学的な視点を取り入れた文学者はいない…

アルバン・ベルク「ヴォツェック」

加藤周一自選集第一巻をみていたら、最後に「現代オペラの問題」(1954年)というのがあって、アルバン・ベルクの 「ヴォツェック」をウィーンで聞いた経験が書かれていた。今なら映像でもこのオペラをいつでも見ることができるが、 この時代にこのオペラを論…

外国で森鴎外と出会う

本郷図書館鴎外記念室第312回文学講演会 「外国で森鴎外と出会う、その特殊性と意味」 ーいまも「普請中」のベルリン森鴎外記念館25年の経験を踏まえてー 講師:ベアーテ・ヴォンデさん(ベルリン森鴎外記念館副館長) http://www2.hu-berlin.de/Japanologie…

天皇御在位20周年

12日夕方は丸の内方面にいたので、皇居前広場へいけばよかった。 お祝いの場でスピーチしたのは、テレビ報道で見る限り、芸能人やスポーツ選手ばかり。 こういう天皇制の芸能化、女性週刊誌化に反対する右翼はいなくなったのか。 もっと厳かな祝い方はないも…

こども未来財団

職員のほとんどが役員で、しかも天下りだという。理事長の給料は1600万。 まともなお仕事をやっているのならばいいが、ほとんど笑い話。 こういうことをやっていて厚生労働省の局長(マドンナ)が勤まるなんで霞ヶ関も無茶苦茶。 日本の官僚は優秀だという幻…

事業仕分け

民主党のプロバガンダには違いないのだが、ここまで役人が腐敗してくるとこういう儀式も 必要なんだろうな。人の金でやりたい放題やっているのだから、どうしようもない。 必殺仕分け人のメンバーもよくこれだけ集めたな、という感じ。藤原和博さんも役人と …

レヴィ・ストロース報道

日本の新聞各紙は社会面にチョロ記事が出て、そのあと「識者」のコメントを載せているだけだったが、 さすがLe Mondeは5日付けで一面ほぼ全面プラス4面を使い、でかでかと肖像写真を載せて報道している。 ニューヨークタイムズも最近は広告ばかりの紙面づく…

マサオ・ミヨシ死去

三遊亭円楽の死ばかりマスコミを賑わしているが、こんな人も亡くなっていた。日本生まれの比較文学者、マサオ・ミヨシさん死去 2009年10月30日15時3分 マサオ・ミヨシさん(三好将夫=カリフォルニア大サンディエゴ校名誉教授・英文学、日本文学、比較文学)…

レヴィ・ストロース死去

土曜日の深夜に亡くなったようだ。100歳。合唱。 「神話学」4巻への批判を聞いたことがないのだが、死後には出てくるのだろうか。 France2の3日夜8時のニュースではトップで放送。日本の新聞メディアは電子版で伝えているが、テレビは何も伝えていない。 htt…

新聞を読まない総理

小生も新聞の購読をやめたので、他人のことは言いたくないのだが、以下の話題はあまり話題に ならなかった。この総理はもちろん前のあの方。日本経済新聞2月27日夕刊 ・衆議院予算委員会27日午前、民主党逢坂誠二議員の質問 「一国のトップリーダーが『私は…

神田古本祭り6日め

すずらん通りの出版社各社の割引販売は毎年助かるのだが、ここでなければ個人で買いにくい本も 多い。もちろん価格設定もそうなのだが、こんな本が出ていたのかとあらためて発見する本も多い。 未来社の本なんて普通の本屋にはならんでいない。大型書店でも…