2009-01-01から1年間の記事一覧

愚行権礼賛

小生はノンスモーカーで、無神経な周囲の喫煙者からは迷惑を掛けられ不快な思いを させられたことが多いので、喫煙者が減ること自体は歓迎である。しかし、彼らが ひっそりとどこかで喫煙の楽しみを享受していることまで弾圧しようとは思わない。 http://blo…

日米開戦前夜?

最近の新聞の煽りは異常である。煽らないと売れないということだろうが、沖縄基地問題 なんぞ、日米開戦前夜か、みたいな・・・・ 特にヤフーのニュース配信が産経、読売、毎日(この順番だろう)であることの影響が大きい。 亀井静香のような「政治家」が民…

妊娠した女性兵士

アフガンへ派兵されている米国女性兵士が4人ばかり妊娠、3名は父親がわかっているそうだが、 本国へ送還され軍法会議にかけられるとかのニュースをCBSが伝えている。女性人権団体が 抗議しているようであるが、麻薬の使用と同程度の罪とか。確かに避妊もせず…

本が人をつくる

マガジンハウス「ブルータス」最新号は本の特集号。 中身はこの雑誌らしいアプローチと軽さがあるが、見てみる価値あり。 http://magazineworld.jp/brutus/677/

専門学校

大学の専門学校化が進んでいるが、立命館大学はそのひとつではないだろうか。 別に現場の教員を育てるのが悪いということではなく、学問をする人と現場で 働く人はそれぞれの局面でやっぱり異なるのではないだろうか。もちろん 上とか下とかではないし、両方…

基盤の喪失

角田光代(1967年生まれ、 早稲田文学部卒卒)のジェーン・オースティン初体験で驚いてはいけない。 今度職場の仲間となる早稲田文学部卒の1980年生まれの青年は、五木寛之「青春の門」を 知らなかったそうだ。 小生は死ぬまで角田光代の文業に触れることも…

レジスタンス犠牲者の政治利用

樋口陽一さんの「ふらんす」(平凡社)のなかに2007年にフランスでの論争が出ていた。 これまでまったく知らなかった。 Guy Moquet の死の前の最後の両親宛の手紙をサルコジ大統領がリセで教師が 毎年生徒に読み聞かせるべきだという決定した(2007年5月)…

日本皇帝に拝謁したがる中国コムニスト

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091211-00001198-yom-soci共産主義者たるものは、という矜持もない。日没する国から来たと いうことではなくて、日昇る国はこちらです、ということかな。 (実際そうなりつつあるが) - この人は本当に教えることができ…

Climategate

コペンハーゲンCOP15開催を前にして、英国科学者が自説に不利な情報を隠蔽 していたとかいうClimategate事件の周りを調べていたら、いろいろ知らないことが出てきた。 文部科学省科学技術振興調整費「戦略的研究拠点育成」事業というので 「地球温暖化懐疑論…

冥誕

加藤周一「冥誕」(かもがわ出版)を本屋で見る。 お別れの会当日の朗読、朝日新聞、月刊百科、世界、等に掲載されたものの 集大成。こういう本も必要であるが、新しい論者による加藤周一論を期待していたので、 いささかはぐらかせられた気持ち。「わたしに…

よくわからん

村上春樹とスペイン文化とどういう関係があるのか、よくわからん。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091207-00000019-maip-soci

雑誌創刊号

昨日の古書会館即売会で「思想の科学」創刊号を落手。なんと100円。 ぺらぺらで横の人が棚から引き出し見ていたが、買わずに棚へ戻したので、 こんなものが出ていることがわかって定価を見たら安いので二度仰天した。 その他にも「世界文化」とか、「知性」…

高橋是清の言

NHK「坂の上の雲」第一回について、猫猫先生曰く、 「高橋是清の「語学はバカになってやらなければ」という台詞はよろしい。語学というのは 人によっては退屈なものだが、それでもやらなければものにならない」 とあったので、もう一度録画したものを見直し…

旧姓

富島美子さんは、旧姓宇沢さんです。 その昔、ご主人であった某損保会社勤務の富島さんから 「離婚してもそのまま富島姓を使うことを許している」と聞きました。 その時「君もREPRESENTATIONとが好きなのか」とか、言われましたが。 離婚したりしてまた姓が…

加藤周一と留学

日仏会館で12月5日に開催13:00 〜 15:00 「森有正1911−76」(滞仏1950−76) 大久保喬樹(東京女子大学教授) 「渡辺一夫1901−75」(留学1931−33) 菅野昭正(東京大学名誉教授)15:20 〜 17:20 「遠藤周作1923−96」(留学1950−53) 渡邊一民(立教大学名誉教…

レヴィ・ストロース会見

彼のいっていることはいんちきだという人もいるが、20世紀を代表する思想家の一人だと言う人もいる。 http://www.lemonde.fr/culture/panorama/2009/11/27/rencontres-autour-de-claude-levi-strauss_1273224_3246.html

作家と国家

フランスのサルコジ(猿誇示)大統領がアルベール・カミュをパンテオンに移すことを 交通事故死50年を記念してもくろんだが、カミュの息子に拒否されているらしい。 「反抗的人間」の作者にふさわしくないと。日本の新聞はこういうことを報じないですね。 …

煙草はいかん

歌手のゲンズブールの伝記映画のポスターが煙草をすっているという理由でパリのメトロ運営会社が 貼るのを拒否したらしい。既にカフェでも禁止となっており、馬鹿な規制はやめろ、という声も あったが、本当にフランス人はこんな規制に従うのかね。http://te…

ブレンデル・フェアウエルコンサート

モーツァルトのピアノコンチェルト9番、特に第2楽章は特別な思いがあったらしい。 25日の読売新聞のインタビューでもこの曲への思いを語っている。 正直いってマッケラスとの再録は必ずしも成功していたと思えなかったが、 この録音はすばらしい。ハイドン、…

予算削減

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091124-00000005-maip-soci 別にまともな大学の予算を削るという話になってはいないかと思うが。 ろくでもない大学まで補助金を出し、箱物をつくるのはやめにしろ、と この9大学の学長はいうべきだろう。つまり、大学の…

二人の関係

粕谷一希と平川祐弘上皇とは確か府立一中での同期生だと平川がその著書(「和魂洋才の系譜」平凡社) のあとがきで書いていたと記憶している。(この本の解説は粕谷) 実はこの本の最後で中野重治による同書森鴎外評価についての批判への反論を平川がしてお…

興行師・大島渚

大島渚は大衆芸術の世界へ前衛的なものを持ち込み、それで 興行的にそれほど失敗せずに生き抜いてきた。そのこと自体が この極東の島国ではまれなことで、映画一作一作は必ずしも 成功しているとはいえないにもかかわらず、後から振り返って みると「たかが…

文学者と近代経済学

マルクス主義が本当に経済学であったのかは怪しいが、少なくとも戦後文学者はこれを ベースに世の中の経済システムを理解していた者が多い。ところが、東側経済が滅茶苦茶に なり、近代経済学が興隆してきても近代経済学的な視点を取り入れた文学者はいない…

アルバン・ベルク「ヴォツェック」

加藤周一自選集第一巻をみていたら、最後に「現代オペラの問題」(1954年)というのがあって、アルバン・ベルクの 「ヴォツェック」をウィーンで聞いた経験が書かれていた。今なら映像でもこのオペラをいつでも見ることができるが、 この時代にこのオペラを論…

外国で森鴎外と出会う

本郷図書館鴎外記念室第312回文学講演会 「外国で森鴎外と出会う、その特殊性と意味」 ーいまも「普請中」のベルリン森鴎外記念館25年の経験を踏まえてー 講師:ベアーテ・ヴォンデさん(ベルリン森鴎外記念館副館長) http://www2.hu-berlin.de/Japanologie…

天皇御在位20周年

12日夕方は丸の内方面にいたので、皇居前広場へいけばよかった。 お祝いの場でスピーチしたのは、テレビ報道で見る限り、芸能人やスポーツ選手ばかり。 こういう天皇制の芸能化、女性週刊誌化に反対する右翼はいなくなったのか。 もっと厳かな祝い方はないも…

こども未来財団

職員のほとんどが役員で、しかも天下りだという。理事長の給料は1600万。 まともなお仕事をやっているのならばいいが、ほとんど笑い話。 こういうことをやっていて厚生労働省の局長(マドンナ)が勤まるなんで霞ヶ関も無茶苦茶。 日本の官僚は優秀だという幻…

事業仕分け

民主党のプロバガンダには違いないのだが、ここまで役人が腐敗してくるとこういう儀式も 必要なんだろうな。人の金でやりたい放題やっているのだから、どうしようもない。 必殺仕分け人のメンバーもよくこれだけ集めたな、という感じ。藤原和博さんも役人と …

レヴィ・ストロース報道

日本の新聞各紙は社会面にチョロ記事が出て、そのあと「識者」のコメントを載せているだけだったが、 さすがLe Mondeは5日付けで一面ほぼ全面プラス4面を使い、でかでかと肖像写真を載せて報道している。 ニューヨークタイムズも最近は広告ばかりの紙面づく…

マサオ・ミヨシ死去

三遊亭円楽の死ばかりマスコミを賑わしているが、こんな人も亡くなっていた。日本生まれの比較文学者、マサオ・ミヨシさん死去 2009年10月30日15時3分 マサオ・ミヨシさん(三好将夫=カリフォルニア大サンディエゴ校名誉教授・英文学、日本文学、比較文学)…