2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

塩川伸明氏

ロシア政治史の塩川伸明さんの大学のHPにすばらしい書評集があるのを発見した。 全共闘世代である塩川氏が小熊英二「1968」をどう読んだか、これだけでもまず試しに読んでもらいたい。 また、コソボ空爆の際に国際政治学者がどう正当化していたのか、…

読むと書く

井筒俊彦「読むと書く」(慶応義塾大学出版会)のp442 雑誌みすずの1981年アンケートで中沢新一「虹の階梯」を挙げている。 「・・・この方面の仕事は、ともすれば通俗的オカルティズムに堕しやすく、 学問的で、しかも実践道に直結するような書物はなかなか…

ハーバード白熱教室

ハーバード大学の講義というのは放送で出たことがないらしい。何かの記念講演かは 本で出ていたと思うので、実際にカメラを入れて流したのがはじめてということだろう。 学生時代に不思議に思ったのは、そんなに国民的人気がある大学の授業であれば、NHK教育…

全集の値段

古書会館で古書展。 林達夫著作集2000円、和辻哲郎全集4000円等々、全集の値段には ため息が出る。こんな値段でもスペースを考えると買うことができない。 値崩れをしている全集ばかりでなく、がんばっている全集は 田中美知太郎、荒井献、大森荘蔵、とかは…

「教室へ」再び

岩波ホールの前を通ったら、次回の上演として「教室へ」 (英語タイトル THE CLASS)が「パリ20区僕たちのクラス」として 看板がかかっていた。 http://www.iwanami-hall.com/index.html カンヌで賞をとっても日本ではろくに公開もされないが、 このブログで…

春遠し

池袋リブロの店先で村上春樹の続編を山のように積み上げて客の 呼び込みをやっていた。女高生が二人ばかりよっているだけで、 足を止める人もなし。三冊並べているが、売れているのは三冊目だけ。 - 週刊新潮に井上ひさし死亡記事に猫猫先生のコメントあり。…

フランス環境大臣

chantal jouannoの続き

井上ひさし死去

井上ひさし死去。75歳。死ぬ前に勲章がほしくなったというのは 当たっていた。「吉里吉里人」は歴史に残る。芝居はどうだろうか。

中野重治はなぜ怒ったか

すみません。タイトルの件は別の日に。 - 外務省密約漏洩事件毎日新聞西山記者の担当元検事(後に国会議員)の佐藤道夫は 「密かに情を通じ」と起訴状に入れ、男女間の問題をクローズアップして国民の 眼を肝心なことからそらしたことを後にTVカメラの前で自…

朝日ゼロ年代50冊

ようやく先週の朝日新聞書評欄を図書館でみてきた。 150人くらいが回答してきたゼロ年代50冊のリストには驚いた。 なんだか日本経済ではないが「失われた10年(20年?)」という ような感じ。朝日の書評担当者が300人くらいにアンケートを 送ったのだから、…

小宮隆太郎

昨年の小宮隆太郎教授の日経「私の履歴書」はおもしろかったが、からみの 小宮教授のポレミックのひとつであった富士・八幡製鉄合併の際の近代経済学者の 反対運動のインタビューが出ている。 http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/17436/1/…

ルモンド賞

フランスの新聞が出しているルモンド賞というのがあることを始めて知った。 朝日新聞の朝日賞よりは、サントりー学芸賞というノリの賞のようだ。これで 12回目であるが、これまでの受賞作は以下のとおり。今年はFNACの歴史を 書いたのが受賞した。大学…

フーコーの反駁者

ミッシェル・フーコーの論が謝った古代文献の読解によるものであっったり そもそもその議論があやしいという反駁が多々あるのだが、何故だか、日本では 翻訳もろくに出ない。そういう反フーコーとでも呼ぶべき一書をどこかの編集者が 出してくれないのか。 …

エリアーデの恋人

ミルチャ・エリアーデのベンガル時代の恋人が後に回想を書いていることを 初めて知った。ヒュー・グラント主演の「ベンガルの夜」はまだDVD化 されていないらしい。 http://kbaba.asablo.jp/blog/2009/11/ - 石原慎太郎が今フジテレビで日本を代表する論…

スコラ

こういう番組が今晩あります。 スコラ 坂本龍一 音楽の学校 <新>「バッハ編」(1) 坂本龍一“教授”が、古今東西の音楽の魅力をわかりやすく講義。第1回目のテーマは、 「バッハ」。バッハがなぜ「音楽の父」といわれるのかを解説していく。 坂本龍一“教授”…

G・スタイナーのこと

3月28日の毎日新聞の書評欄のこの人の3冊欄にG.スタイナーが川口喬一さんの 選で出ていた。言語と沈黙、慶応から出た来日時の本、バベルの後での三冊。 加藤周一との社会主義をめぐる対談のことも書いてあった。日本の英文学者との チョムスキー理論につい…