Climategate

コペンハーゲンCOP15開催を前にして、英国科学者が自説に不利な情報を隠蔽
していたとかいうClimategate事件の周りを調べていたら、いろいろ知らないことが出てきた。
 文部科学省科学技術振興調整費「戦略的研究拠点育成」事業というので
地球温暖化懐疑論批判」という冊子(09年5月)がネット上で公開されている。
http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho
 東大を中心とした「サスティナビリティ学連研究開発機構」の研究者が、武田邦彦
丸山茂徳地球温暖化論批判に対して反論しているのだが、この中で興味深いのは、
たばこ有害説に反論した学者と地球温暖化二酸化炭素説に反論した学者が同じで、それぞれ
たばこ業界と石油会社から金をもらっていた、という
事を書いており、著者は「きわどい」といっているのであるが、そういう事実を記載する
ことも「きわどい」と思うがどうか。(P3) 関係の事実を記載し、読者に判断をまかせれば
ておけば済む話なのに余計な価値判断をしている。ここに並べた反論全部を読んでも
私の「懐疑」は残った。
武田先生や丸山先生はお粗末な部分を指摘されたのだから、ぜひ反論してもらいたいものだ。
 また、2007年にThe Great Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺) という反地球
温暖化説のドキュメンタリーを作った人がおり、科学者から批判を浴びていることもわかった。

 なにやらかつてのホロコースト否定派とその批判者たちとのやり取りも想起させる。
生活者の実感としては、明日の天気予報も当たらんのに、そんな遠い将来のことなんぞ
わかるかいな、というのが率直なところ。すくなくとも数十年単位のゆっくりした変化なんぞ
対応の仕方もいくらでもあるよ。