レジスタンス犠牲者の政治利用

樋口陽一さんの「ふらんす」(平凡社)のなかに2007年にフランスでの論争が出ていた。
これまでまったく知らなかった。
Guy Moquet の死の前の最後の両親宛の手紙をサルコジ大統領がリセで教師が
毎年生徒に読み聞かせるべきだという決定した(2007年5月)ことが書いてあった。
 この少年は1941年にレジスタンス活動でゲシュタポに17歳で銃殺された共産主義者
あった。サルコジ大統領はブローニュの森の記念碑前での儀式の際に高校生が読んだ
手紙に感動して涙し、毎年学年の最初に全フランスのリセで読まれるべきもの、としたもの。
「大統領になってはじめての仕事」となる時期であった。
 作家のマックス・ガロが記念となる歴史的エピソードのevocationを読んだ。
1944年8月16日から 17日かけて、ブローニュの森cascade近くで35名のレジスタンスの
若者が虐殺された記念の催しであった。
共産党はこの決定を当初から賞賛すべき、としていたが、そもそもは
ビッシー政権の犠牲者であるとともに、スターリンヒットラー協定の犠牲者でもあることを
共産党は隠している。

10月22日にすべての高校で読むべしという指示を出したが、
ペタン元帥のスローガンは「労働Travail、家族Famille,Patrie」だった。
ラグビーのフランスナショナルチームのコーチが、9月のラグビーワールドカップ
フランスVSアルゼンチン戦前に、この手紙を選手に読むことを買って出たことより
さらに論争に比がついた。このコーチは試合前にスポーツ担当大臣に就任することが
きまっていた。
 天皇主催園遊会で「わたしの仕事は全国の学校に日の丸をたて、君が代を歌わせること」と
いって天皇にたしなめれらた将棋指しがいました。

http://www.lemonde.fr/societe/article/2007/10/19/la-lecture-de-la-lettre-de-guy-moquet-divise-les-enseignants_968843_3224.html

A French Debate over Guy Môquet - TIME
http://www.time.com/time/world/article/0,8599,1674710,00.html

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フランス大統領夫人カーラ・ブルーニピレリの前身のイタリヤタイヤメーカー創業者の孫
 日本国首相鳩山由紀夫は日本タイヤメーカーブリヂストンの創業者の孫

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米国国家経済会議委員長ローレンス・サマーズの父方の叔父さんはポール・サミュエルソン
母方の叔父さんはケネス・アロー、叔父さんに2人もノーベル経済学賞受賞者がいる。