ヴォルテール再生

 日本でのヴォルテールへの関心はなぜか、低い。
冨山房百科文庫でカラス事件のものがあって、論争家ヴォルテールの一端も覗けるのだが、いかんせん
この思想家の紹介者が日本では少なすぎる。
 昔、フランス語の個人教授をお願いしたリセのギリシャ語の先生に、あのプレイヤッド版の書簡集は誰が読むのか、と聞いたら、「あまり読む人はいませんね」という返事が返ってきたことを思い出す。
 この書簡集の抄訳は枕のようなボリュームで翻訳があるようであるが。
http://d.hatena.ne.jp/jmiyaza/
、「わたしは奢侈、そして柔弱さえも好む。すべての快楽、あらゆる種類の芸術。清潔と、趣味と、装飾を好む。おそよ立派な人なら、そのような意見なのだ。・・なにもかも、奢侈とこの快楽に役立つ。ああよき時代かな、鉄の世紀は!」と書いているとは初めて知った。