戦後声高に

大西巨人平川祐弘の評だが、これだけでは何故大西が批判しているのか、読者は(特に最近の
若い読者は)よくわからないだろう。
http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/21th-19.htm
「その低級下等な『和魂洋才の系譜』にたいする中野重治《なかのしげはる》の痛烈適正な批判
『《和魂洋才の系譜》のこと』〔『文藝』一九七三年四月号〕は、いま定本版『中野重治全集』
第十六巻〔筑摩書房一九九七年刊〕ないし「ちくま学芸文庫」版『外 その側面』〔筑摩書房
一九九四年刊〕に収録せられていまして、ついこのごろ丸山珪一《まるやまけいいち》
〔金沢大学経済学部教授〕が、その経緯を「中野・平川論争」と呼んで、丹念な論孜
〔「中野重治の会」一九九七年刊『中野重治研究』第一輯所収〕を発表しました。だが、ここの
私は、その「中野・平川論争」それ自体について話そうとするのではありません。」
「現代百鬼夜行の図」1998年

丸山論文はコピーを取ってきたが、今行方不明。