和田春樹とプーチン

 ソ連崩壊後の国家資産の一部政治家と官僚による
国家資産の強奪は公然と行われ、西側からもそれに
対しての批判というのもあるのかないのかわからない
くらいで、ロシア研究者というのもこれに対して
批判する声がほとんど聞こえてこない。
 これは今の中国が全体でみれば経済成長を遂げているが
実態は貧富の差が滅茶苦茶に広がっているのに「成功、
成功」と担ぎまわっているのに、碌に共産主義者から
批判が出てこないのに似ている。
 ロシアに関して言えば、内情がわかっているはずの
和田春樹あたりが、こういう状況をモラル面から批判
すべき義務がこれまでの経緯からいってもあるのに、
プーチンがえらそうにしているだけ、というのが
実態である。