エリスの新説

 今野勉が製作したNHKの番組で、鴎外の舞姫のモデルを特定し、
その生存する孫を旧東独地域へ探しにいくというのが最近あった。
このテレビ番組のオリジナルな調査結果にはうなったが、
次の記事には一層驚いた。
舞姫」エリスに新説 20〜21歳のエリーゼ 教会出生記録と合致
産経新聞 3月10日(木)7時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110310-00000102-san-soci
森鴎外舞姫」モデルに新説、本名はエリーゼ
読売新聞 3月10日(木)7時14分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110309-00001197-yom-soci
舞姫 ヒロインに新説 鴎外の恋人「エリス」20歳代
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110310-00000003-maip-soci

六草いちかさんの説と言うのは、「エリーゼ・マリー・カロリーネ・
ヴィーゲルト」ということであるが、今野勉のテレビ番組では
「アンナ・ベルタ・ルイーゼ・ヴィーゲルト」だった。

産経新聞の記事では、この記事の最後の部分の今野勉の著書およびそれに
基づいたNHKのドキュメンタリーのことに触れているが、そこでも
教会での出生の記録もひとつの根拠になっていた。
六草さんは「教会の記録にたどり着いたのは、私が初めてではないか。
このエリーゼが、舞姫のなかのエリスに間違いないはずです」と話して
らしい。
 昨日の朝日新聞の記事では跡見学園の山崎理事長もこの六草さんの
著書を新説としている。今野勉のテレビ番組と出版でついに
モデルが特定されたと思っていたがさらに新説が登場したわけである。