大学論


「日本では国立大学が偉い。しかし西洋ではそうではない。米国の有力大学はみな私立である。
・・・・フランスやドイツは何かややこしいが、」
フランスの大学制度と学問はややこしいわけではない、2,3の宗教大学を除いて全て大学は国立である。
建前上はどこの国立大学を出ても、同じ大学卒としての免状がもらえる。実際は地方の駅弁大学卒とパリ大学
とは、同じ大学卒免状であっても差があるという話はあるが、それよりも高等教育で本当のエリート
教育をやっているのはグランゼコールである。フランスでは大学を出ても職を得ることが出来ないと
いうことはめずらしくないが、グランゼコール出は引き手あまたで給料も高い。何分にも学問という
より社会に必要な実学中心の教育で、しかも飛び切り優秀なノを集めて少人数教育をやるので、
効率がよいことこの上もない。
 このような微温湯?的な国立大学の学問研究の現状に対し、アメリカ流の業績主義を持ち込もうとして
軋轢をもたらしているのが、現在のサルコジ大統領である。