アメリカにおける広島

ワシントン・ポストの書評などにも時々変なものが登場したりする。
http://www.washingtontimes.com/news/2011/aug/24/the-moral-use-of-nuclear-weapons/
「もっとも議論のある決定」
よりによってケンブリッジ大学出版局

 著者はノートルダム大学の先生、聖職者らしい。
アメリカでは広島・長崎に原爆を落とした決定が正しい、というのが正史であるから、
それを間違いだったと主張するのは歴史修正主義になる。
 何か新しい議論でもあるのかと期待したが、あいも変わらず本土決戦になったら
更に犠牲者が出た、とかの話。何を根拠としているかわからないが、日本は原爆の
被害があってさえも戦争継続を考えていたのが実状だった、と主張しているらしい。
 さらに、現在ならず者国家に対して核兵器を使うことの正当性も場合によってはある、と
いう議論をしているという。
 こんな駄本の書評をするな、ワシントン・ポスト。更にコメントを書き込んでいる人もな。