フランス歴史修正主義

http://www.lemonde.fr/idees/article/2012/01/04/lois-memorielles-la-folle-mecanique_1625546_3232.html#ens_id=1649078
昨年末成立したジェノサイド否定を禁止する法律。具体的にはトルコのアルメニア人虐殺否定論を禁止することを
めざしているが、トルコ政府は大使引き上げで抗議。
1990年に成立した人種差別を禁止したGayssot法9条にニュルンベルグ裁判で定義された人道に対する犯罪の存在を
疑問視することを犯罪としている。
http://fr.wikipedia.org/wiki/Loi_Gayssot
 これをもとにナチとトルコでの虐殺の否定論禁止を法制化しようとする動きがあった。
 この種の歴史修正主義を法律で禁止しようとすることに抵抗は強いが、歴史家のヴェルナンやニケも
反対しているらしい。
 昨年12月に成立した法はナチによるユダヤ人虐殺とトルコによるアルメニア人虐殺の否定を禁止することになるが、
カンボジアクメール・ルージュはどうなのか、フランスが責任あるとも言われて論争が続くルワンダ
虐殺はどうなるのか、という問題も当然出てくる。
 次期大統領候補フランソワ・オランドはこの法律の見直しをほのめかしているが・・・
加藤周一はドイツでホロコーストを否定する言論を法律で禁止していることを肯定的に
評価していた。