黒いアテナ再々訪

ギリシャの総選挙が、緊縮派の勝利に終わったこととは何の関係もない話であるが。
「捏造された歴史」(●)を読むとこのマーチン・バナール「黒いアテナ」
部類に入るが、
肯定的な書評が日本では多い。
http://fujiwara-shoten.co.jp/main/ki/archives/2004/06/post_877.php

 肯定派小田実の「黒いアテナ」賛。この文章は藤原書店の訳本の巻頭にも
のっていて、通常の学術書の出版にしては珍しい。(以前にこの翻訳は
小田実と書いたのは間違い)なにかそのこと自体がプロバガンダなのでは
ないか、と思えてしまう。小田がここで述べているように、大半の専門家
バナールの説はトンデモ学説とされているが、ある種思い込みのある素人には
定派が多いというのが現状のようである。東大とハーバードでギリシャ古典
学を勉強した小田が専門家にあたらないのか、と皮肉もいってみたくなる。

柄谷行人も2006年に朝日新聞の書評で書いていた。
http://www.kojinkaratani.com/jp/bookrv/bkrv2.html