NHK吉田秀和、自分の考えはそこにあるか

3日前に吉田秀和のことを書いたら、今晩NHKクローズアップ現代が特集をした。
番組の最初に出てきたNHKでも放映された小澤征爾のハフナーは特に
特徴の無い演奏だった。
娘さんは親父さんとお袋さんと足して2のようだ。
 カラヤン、アルヘリッチの評価。グールドの評価のために宮沢淳一さんの
意見を。内閣情報局への転属で、「精神が押しつぶされた。」
片山杜秀、なんか小太りになってしまった。1983年のホロヴィッツ日本公演。
あんな馬鹿なものをスタンディングオベーションやっておったのだなあ。
バルブ時代の日本。白石美雪「ピアニストとして神様であったので、(吉田の9
批判は驚いた」そうな。この白石とかいう人の評論はいつも薄いので読まないのだが。
だれが評価したって、こんな演奏は駄目ということになるのではないだろうか。
清水真佐子さんだけでなく、お孫さんの画像まで。

だが、吉田秀和が評価をまちがったことはなかったのか。林達夫は20世紀音楽の
吉田の評価について疑問を抱いていたようだが、シノーポリのような指揮者を
褒め上げたのも変だった。小澤征爾を持ち上げたのも日本の枠を出れない仲間うちの
評価だった。皆川達夫氏や服部幸三氏に遠慮したのか、中世バロック音楽にあまり
興味がなさそうなのもおかしかった。
 それでも文章で、放送で、音楽文化を広めようとし、小生のようなものにまで
影響を与え、またこれからも与え続けるのであろうから、あなどれないのである。