加藤周一への批判集

「知の巨人」とか、没後の持ち上げ方が一巡した後で、
加藤周一への批判集とでもいうべきものをまとめることが
必要かと思う。たとえば先ごろ亡くなった吉本隆明
マチネポエチッックの試みがいかにくだらないか、指摘
し、加藤のことを「西洋かぶれ」と批判していた。
 また、平川祐弘はねちねちと加藤の語学能力や岩波文化つまりは
日本的左翼への同調について批判を続けていた。
ジョージ・スタイナーは対談の中で加藤の西洋左翼に対する評価の
甘さをついていた。
加藤周一ヴェトナム戦争批判に対して「「悪魔祓い」の戦後史―
進歩的文化人の言論と責任」で稲垣武共産主義国への同伴者的な
言説に対して厳しい批判をしていたかと思う。
また、谷沢永一鶴見俊輔大江健三郎などをまとめてなにやら
駄本めいたもので一緒くたにやっつけていたかと思う。
 さらに探せば進歩的文化人的な文脈で、中国・ソ連やヴェトナムに対する
判断の甘さが出てくるはずで、加藤周一研究ということであれば
こういう面も必ず指摘しなくてはならぬ。

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http://www.lemonde.fr/elections-americaines/article/2012/09/08/clint-eastwood-sa-chaise-ses-explications_1757395_829254.html
クリンスト・イーストウッド共和党大会でのスピーチに対する
評価は国内はもとより、海外でも取り上げられているようである。
変な一人芝居でぱっとしない、と言う評価が多いようだが、
日本ではそもそも報道自体見たことが無い。蓮実重彦先生あたりはどうこの
スピーチを評価するのだろうか。やはり千両役者であるとか、
いいそうだが。