加藤周一と原発

この11月に出る岩波ブックレットには加藤周一と凡人会の皆さんとの
対話が収められているという。
たとえば,原発についてつぎのような発言がある。
「しばらくは大丈夫なんですよ.しばらくは「安全」.正確には,
おそらくたぶん「安全」(笑).しかし,政府も電力会社も「たぶん」とは
いわないですからね.「絶対」安全という.だけど,いつまでたっても
大丈夫という保証は全くない.科学に「絶対」はない.「絶対」といったら,
それは信仰の問題です.かくして「安全神話」ができあがる.第一,原発
なんか始めたのは,人類史上からいえば,ごく最近のことですから,
「安全」といいきれるような経験的知識・データはまだない」
 ところで前から気になっているのは加藤の友人で、上智大学教授で
IAEAにも属していたこともある荒  氏のことである。彼は原発のことをどのように
評価し、加藤に対してどのように説明していたのだろうか。