文化大臣がノーベル文学賞作品を知らないと

10月末に海外のメディアでは話題になったらしいが、今年の
ノーベル文学賞をとったパトリック・モディアノの作品名を
フランスの文化大臣が知らずに彼と食事をしたことがテレビ
カナル+で明らかになり、批判を浴びた。

ルモンドの記事
http://www.lemonde.fr/culture/article/2014/10/31/modiano-ni-lu-ni-connu_4516056_3246.html
 この大臣Fleur Pellerinは41歳の韓国系の女性で、生まれてから
数日で両親に棄てられ、6ヵ月後にフランス人に養子に迎えられ、
その後フランスエリート養成学校である名門のESSEC、
シアンスポ、ENAをえて、社会党の議員になった才媛である。
 彼女は、忙しくてここ2年くらいは役所の文書やニュース以外
は読んでいないと、正直に告白し、それ自体が政治家として
問題であるともされている。
この件を報じたガーディアン紙はこちら。この記事でもモディアノ
って誰?という風に、少なくともイギリス国内では受け止められて
いたことがわかる。
http://www.theguardian.com/world/2014/oct/27/patrick-modiano-french-minister-nobel-prize
NYTの記事はこちら
http://www.nytimes.com/2014/10/29/world/europe/fleur-pellerin-patrick-modiani-france-culture.html?_r=1
日本ではNYTの記事を見つけた人がその記事の翻訳をしているブログ
があった。

また、ヤフー知恵袋ではさっそく韓国ネタとして書いているバカがいる。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13137508833

このPellerinという人は少なくとも観劇会招待や団扇配布でクビになって
いるわが国の女性閣僚とは教育暦からいってもインテリジェンスが
異なるわけだが、それでもこれだけ叩かれるわけで、女性だからといって
甘いことをやると許されない国柄であるということである