加藤周一と勲章

猫猫先生曰く、「加藤はもちろん左翼であり、護憲派である。しかし加藤は天皇制を認めたことなどない、一貫した反天皇主義者であって、かつ国家の褒賞など貰ったことはない」。でも加藤さんはフランスのレジオン・ド・ヌール勲章をもらっておられますよ。「共和国」から貰うのはいいのだ、というものでもないかと思いますが。この「共和国」はもちろん核武装国であって、憲法9条どころではないでしょうが。(これは加藤周一にいうべきですが)もっともフランス流に「論理的」に考えれば、核武装しかありえないでしょうね。大江健三郎のようにフランスの核実験に反対して、クロード・シモンに馬鹿扱いされるより、核大国かつ文化大国からでも勲章を貰っておく方がいいとは思いますが。あまり加藤周一はフランスの核武装については語りませんが、陸続きのロシアやドイツが突然気が狂ったように攻め入ってくる恐怖は日本人には共有できないからでしょう。グルジアもわが大和の国では遠い世界ですし。