人は間違える動物である。

毎度勘違い、早とちりの類をブログに書き散らしている当方ではあるが、間違うたびに恥ずかしい思いはしているつもり。
しかしながら、世の中には割りと平気なひともいるやに。
猫猫先生におしえてもらった三浦淳先生のプログに以下の例示あり。
「私の経験で言うと、学者を含め、マスコミに出た誤りを指摘しても、まともな反応が返ってくることはきわめて少ない。
 例えば、「トーマス・マンとクラウス・マンの兄弟作家は」 という高橋源一郎 (作家) の誤記や、「トーマス・マンユダヤ人」 という上山安敏 (当時京大教授) の誤記、「トーマス・マンの母は夫の死後、再婚した」 という片岡啓治 (ドイツ文学者・哲学者) の誤記、等々を手紙や葉書で指摘してやったことがあるが、「間違いを指摘して下さってありがとうございました。 今後は気を付けます」 といった礼状は来なかった。」
ところで、塩野七生さんのローマ史が学問上、多いに問題あり、というのは歴史学者の間では暗黙の了解であるようであるが、正面から論じた人は
いないのでは。ちょっとネット上で調べているところであるが、先行文献をご存知の方はご教示を。

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猪口邦子先生の若き日のお写真をみて、次のことを思い出したので、記しておく。
彼女が小泉内閣の大臣になったときに、文京区のマンションへテレビ局のカメラが入り、在宅の猪口孝先生が「ようやくここまで来たかと、家族みんなで喜んだ」という意味のことをいっているのを流していた。末は博士か大臣かとはいうが、やはり上智大学教授より大臣の方が上だとこの夫婦は思っているのだろうか。