多田富雄も限界が

昨日の読売新聞に免疫学者の多田富雄が寄稿しているが、ある領域の専門家がその他の領域では馬脚を現すという例である。
 小泉改革医療保険の乱費を制限したことが、アメリカの保険会社と結びついているとか、かんぽの宿オリックスへの売却が
最初から仕組まれていたものと思われるので、「李下に冠を正す」とか、いっているが、事実関係さえ、誤っている。
 優れた自然科学者が一旦社会経済的な出来事の分析を始めると途端に床屋談義になるなんて、なんて悲しいんだろう。
人がよければ必ずしも真理に近づくことはできない。年をとっても必ずしも正しい判断はできない。

この間のNHK白洲正子を弔う新作能のドキュメンタリは悪い感じはしなかったが。
 何やら先般の中井久夫のことを思い出させるが。
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朝日新聞論座」に続いて「諸君!」も休刊に。駒場三人組が活躍した雑誌でもあったが、こういうすねたような見方をする
雑誌があってもいいかとおもうのだが。左翼が崩壊したからこちらも崩壊するというのもな。「正論」だけではさびしいぞ。
わが人生を振り返れば、「世界」や「中央公論」を買ったり、コピーしたことよりも「諸君」の方が多かったかもしれない。
巻頭の「紳士と淑女」の書き手は身分を明かすのかな。