神保町ワンダーランド

そう、神保町の交差点から淡路町方面へ3軒か、4軒いったところの2回にこの名前そのものの古本屋はあった。そんなに広くない店内にどちらかというと今風に言えば、サブカルとか、幻想文学とか、アメリカ文学関係の洋書とそれほど多くない和書がおいてあった。洋書の値段は当時にしては高くなかったが、なんとなくうらびれた品揃えで、そのうちこれは潰れるな、と思ったものだが、高名なアメリカ文学者が経営者とは知らなかった。書店名からすれば、植草甚一または晶文社系統の匂いであるが、それともちょっと違う感じの洋書のゾッキ本屋という感じであった。当時でも自由価格のアメリカから安い本を大量に仕入れれば、それなりに商売になるとでも思っていたのだろうか。なんかCGユングのボーリンゲン本をここで買ったような記憶がある。
 こういう洋書屋がめずらしく重宝であったのも、しばらくの間で、以下のような書店をアメリカで見つけて安い本をカードで買い出してからは、アメリカの郵便局の本の郵送料が安いこともあって、段に視野が広がったのであった。(だがここも昨年のUPSの海外郵送料の改定による書籍送付料がバカ高くなって、本の米国からの輸入はいささか、ハードルが高くなった。)
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