インフルエンザの影響は

メアリ・マッカシーの両親が共にインフルエンザでなくなり、その後養育された家庭で
つらい目にあったということを初めてしったのは、この河出書房の文学全集の「アメリカの鳥」見返しに
書いてある彼女の紹介であって、インフルエンザに触れるのは昨今の社会環境からか、
と思っていたところ、産経新聞で書評を書いているひとがおり、作品の価値に対してかなり
厳しい評価であったが、毎日でも同様に江国香織の書評が載っていて、「全編に日ざしが
降り注いでいるような、祝福された小説でもあると思う。」といって、それなりに評価して
いるのは、対称的でおもしろい。
 また、たまたまその産経新聞の書評に触れた文が載った前日のブログでは「久米(正雄)が
大正8年2月スペイン風邪で生死の境を彷徨い、」と書いてあったのはたまたまなのであるが。