鴎外全集15000円也

正午田村店頭。100円均一の箱の中を漁っている外国人がいる。フランス語のLivre de Pocheを2冊
買っていたところを見るとフランス人か。前にも神保町を歩く外国人のことを書いたがついに田村
店頭均一を漁る外国人も出現。「コミガレ」をのぞくと岩波の鴎外全集が15000円になっている。
 それでも何人いるかわからない都内の国文科在籍の大学生は買わないだろう。こういう人たちが
義務教育の先生になっていく。「日本語の滅びるとき」は日本語論としては欠陥があるが、文学論、
文明論としてはあっている。いくら平川先生が鴎外学の興隆を望んでもこういう状況ではね。