坪内祐三氏講演会
神田古本祭り5日目
東京堂書店6階4時から90分。
・坪内さんの著書の売り上げは1万冊くらいで、心地よい数であったが、最近減ってきている。
・大型書店でそれなりに棚を作っているところも今の店長がいなくなる5年先を考えるとどうなるかわからない。
・書泉グランデの最近の改装はひどい。
・新聞の文化部の35歳記者と話していたときに山口昌男を知らないことに驚いた。
最近は山口昌男や鶴見俊輔の本も絶版になったりして、若者の目に入らないという状況が影響しているかもしれない。
やはり、書店で本と出合うことが大事。
・雑誌もパソコンデータでみていても雰囲気がわからない。慶應湘南の図書館はそうなっているが、早稲田は
揃っており、よく通ってその時代の雰囲気がよくわかった。
・週間新潮は赤報隊の誤報でだめになるかとおもったが、最近元気である。
・34歳の女性の事件は興味がある。先週の週間新潮では顔写真を載せている。最初、読売新聞がスクープしたのを
テレビがおっている。板橋から池袋に出てきて23万の2DKを借りているのは不思議。セレブなら
代官山や表参道に借りるのでは。なぜかと思うと東洋大学を中退しており、同大学と言えば思い出すのは
根本敬で、今回の犯罪も根本的である。
・「東京人」の女性編集者が神田神保町の特集をするときに話をしていたら、坪内氏に神田神保町の講釈を
はじめたらしい。「俺をだれだとおもっているのだ」
・東京堂の2階の坪内コーナーは本の動きがないといっているのがいるが、実は何十冊も同じ本が売れたことが
あったらしい。山口瞳のものはそのひとつだと。ただ浅田彰「逃走論」は3年間売れなかったが最近ようやく売れた
と。
・渋谷のHMVも最近改装したが、CD,DVDの揃えが悪くなった。
・東京の名画館(浅草名画座、渋谷、新文芸座、神保町)が昔の映画を新プリントで上映しており、いい状況にある。
映画は映画館でみるもの。
・毎年この時期にこの講演会をやっているが、年次総会のようになってきている。