新年まとめて
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■2010年世界の英知が語る「第一部マネーの奔流はどこへ向かうのか」
この3人が世界の英知とは、情けない世の中になってきた。「危機を予測した、欧・米・中を
代表する3人の英知の言葉から、世界経済の行く末を見つめる。」だそうだが、危機を予想した
人なんぞいくらでもいるよ。
・ジャック・アタリ
さかんに規制が必要であるといっているが、誰がどこまで規制するのか、最適者、最適条件の設定が
難しい。斬進的に行うというのも社会政策の手法のひとつではあるが。トレーダーとサッカー選手が最高の
高収入を得ている世の中を後世の人は不思議に思うに違いないといっていたが、それぞれが経済的に商売と
してなりたっているからそうなっていた^だけではないかと思うが。もっともトレーダーの方は高利益を
上げるに際してのリスク評価を雇用者が適性に評価できないぼんくらであったのだが。
世界銀行とIMFをひとつにしても、アメリカの意向がさらに強くなるだけではないのか。
・ラグラム・ラジャン Raghuram G. Rajan シカゴ大学教授
IMFの最年少元チーフエコノミスト、インドのシン首相のアドバイザー
ミクロ的には至極まっとうな経済論だが、マクロ的なリスクの大きさを測り間違えて破局に至る暴走への
防御策がなく、市場観が楽観的過ぎる。米国の大学教育は世界一だが、初等中等教育がひどいことに
なっている、と指摘しているが、特に改革の具体策の提示なし。
しかし、アメリカの大学の経済学部にインド系の学者の多いことに驚く。経済学に彼らなりの
世界観がそれなりに反映していないだろうか。
・謝国忠
元モルガンスタンレー。中国政府が公共投資は盛大にやるものの、人民の消費が低く抑えられて、国内
市場が育っていないことを指摘していたことが記憶に残った。
■国民読書年
2010年は国民読書年というものらしい。
国会決議でこれが決まり、国民に本を読めと。
こんな財団法人(文字・活字文化推進機構)があるとは知らなかった。
事業仕分けの対象にならず。
「私たちは各界の英知を結集した「国民読書年推進会議」を設置し、活字文化と電子メディアとの
共生をめざす「国民読書年祭典」に向けて」
その昔、国民健康増進法というアホな法律が出来たときのことを思い出した。
■NHK 坂の上の雲 第4回
子規をいじめる横暴な陸軍軍人に仲裁に入る森鴎外。
戦場病院で鴎外と子規との会話で、子規がクラウゼビッツの戦争論を読んだと
いっていたが、こんなこと実際にあったのか。この番組全体がそうであるが、
これを歴史だと視聴者が思ってしまう。
鴎外役の榎木孝明はいささかマスクが甘すぎるがうまくそっくりさんになっていた。
しかし、せりふとその語りが軽すぎ。 同様に漱石もいくら若い時といっても軽すぎる。
■早稲田的
竹下登、小渕恵三、森善朗、等、歴代「日本的」政治家を輩出していること。
早大雄弁会に所属していた政治家が雄弁とは縁遠いことも。
東国原宮崎県知事とかはちょっと違うが。辻本清美も早稲田的。