私がチップを払う時

外国へ行って難しいのはチップをいついくら払うかだ。今年フランスへいったら
レストランでもカード払いが普及していて、前よりチップを払っている人が少なく
なったような気がした。
 特に発展途上国では、ホテルのメードやレストランのボーイはチップがないと
生活ができないようなレベルの給与水準なのだ、ということを聞いたことがある。
 最近日本でもこれに似たようなことが起こってきていて、自給900円とか
多くても1000円くらいでいい年の家族も養わなければいけないような人が
ファーストフードで働いていたりする。
 別に吉野家で450円の支払いを500円で払って「おつりはいいよ」というのも
なんとなく気障という気もするが、ひとり50円余計に従業員の手取りに無税で
収入になれば、1日に100人とかくるような忙しい店であれば、それだけで
日給5千円増えることになり、吉野家へ直接50円余計に払うより頑張っている
従業員にも報えることになる。
 だから吉野家で忙しく働かされているような店に入って店員が一生懸命に
すばやく注文を出してくれたりした場合は、迷わず「つりはいいよ」と
回りにも聞こえるような声でいって、こういう気持ちに賛同してくれる人を
もっと増やしたくなったりするのだ。