蔵書はどこへいったか。

 人が死ぬとその蔵書がどこへ行くのか気になる。散逸するのか、まとめて
保存されるのか。よほどの有名人でない限り、図書館もまとめて引き取ることは
ない。そうであるならば少なくとも目録だけでもつくってもらいたいものだ。

http://www.keio-up.co.jp/kup/sp/izutsu/doc/x12y8.html
「岩見隆による井筒俊彦の「主要業績一覧」という先行する仕事がなければ、
『読むと書く』は生まれることなく、文献は散逸していたかもしれない。
井筒俊彦の蔵書目録が整備され、便覧化されている。」

ジャック・デリダは、高弟であり友人でもあった鵜飼哲に蔵書の整理を
依頼する。デリダの病などで生前は日程が合わず、デリダの没後、鵜飼哲
主人なき書斎に赴き、約束を果たす」

 デリダの蔵書目録というのはいつ出版されるのだろう。篠山紀信に写真を
撮らせればいいのに。