ワールブルク文庫の危機

ロンドン大学にあるワールブルク文庫が法外な家賃の値上げを求められて
存続が危うくなっているらしい。ここでも経済性を求めて日本流の大学改革をやっているのか。
http://www.nybooks.com/blogs/nyrblog/2010/sep/01/save-the-warburg-library/
ワールブルク研究所のHPはこちら
http://warburg.sas.ac.uk/mnemosyne/entrance.htm
関連の報道記事はこちら
http://www.theartnewspaper.com/articles/The-Warburg-Institute-is-fighting-for-its-life%20/21203
http://www.nzz.ch/nachrichten/kultur/aktuell/das_gesetz_der_guten_nachbarschaft_1.6217520.html
もともとあったハンブルクへ返したらという意見もあるようであるが、世界的な
人文学への関心の退潮を示すような話である。山口昌男「本の神話学」でこの文庫の
存在を知った世代としては情けない話ではある。

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立松和平全小説は近くの図書館でも新刊コーナーにあるので、
全国の図書館でも購入しているところはあるだろう。
 前にも書いたようにそもそも立松和平の小説を全部集めると
いうことが日本の近代文学の「伝統」とか「文化」とかに
とってどういう意味があるのか。何よりもまもなくこの出版社は傾くだろう。
 ケータイ料金支払いで金がないといっている筑波大学文学専攻学生には
古本ネットで鴎外全集でも買わせるように指導するのが教師のやることだろう。
立松和平全小説の3冊分で買えますよ。