リヒテルとスターリン

「1953年、ピアニストのスヴゃストラフ・リヒテルが、ショスターコヴィッチ
のみならず自由に思考するすべての芸術家にとって公然の天敵だったスターリン
の葬儀でバッハのフーガを公開で演奏した時、聴衆は猫の鳴き声を真似た野次で
応じたのだった。そこでバッハのフーガを弾いたのは、ソ連の独裁者に向けた最後の
侮蔑と嫌がらせのつもりだった、とリヒテルはのちに語っている。」
ルート・ザイベルト Martin Stadtfeld, J.S.Bach Das Wohltemperierte Klavier 1 の解説より

 猫の鳴き声とは、またリヒテルはどこで後に語ったのだろうか。