皇室
多田富雄「皇室」(寡黙なる巨人」)
「皇室は日本文化の祭祀者、日本伝統の宗家として、今も重要な
位置を占めている。起源に疑義をさしはさむなどつまらぬことだ。」
「天皇は、神秘に満ちたさまざまな儀式を日ごとおこなっている
らしい。」
「大内山の奥深く行なわれている、秘儀の詳細についてはうかがい知る
ことは出来ない。即位の儀式で垣間見たような、秘密に満ちた一子
相伝の秘儀を、天皇は祭祀者として黙々として行なっているらしい。」
「政治や権力からやっと自由になった皇室が、本来的な意味で日本文化
へ果たす役割がはっきりとしてきた。それを通して、日本国民の統合の
意識が高められるとすれば、歓迎すべきである。」
ここにあるのは自然科学者としての多田が、「伝統」と「民族」に
取り込まれそうな危うい姿にみえるが。
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昨夜の朝まで生テレビ
元経済産業省の役人であった自民党の斎藤健51歳が
「200年、300年後に国内で内乱があった際に、この人
だけは国のことを考えてくれていた、という人が
必要」といって天皇制を支持していた。
さすがに隣の方に座っていた東浩紀はあきれて
いたが、自民党も経済産業省も没落していくのは
必然か。