京大入試カンニング事件

 この事件の報道があってからの世の中の大人の馬鹿さ加減の
ほうがよほど事件である。
 会場内で試験問題の内容をそのまま手打ちしたという池田信夫氏や
ヤフー知恵袋の内容をそのまま真実と信じて「プロファイリング」
しているのがいる。
 犯人は最初からカンニングすることにより合格するつもりなど
ない。外部流出させ、公けの場所に公表することにより、試験
制度をあざ笑うことが目的なのだ。
 京大、同志社、立教、早大と、4つの大学からの流出も同一犯が
やっているという保証はない。
 海上保安庁の一色某のレベルではなく、知能の高い高校生が
実行犯であって、そんなに簡単につかまらないだろう。お粗末さ
を天下に知らしめるという目的や、手際のよさから、警視庁
公安部の情報流出事件の犯人なみの知恵者かつユーモアの
持ち主である。
 望まれることは(ひょっとすると犯人も同じ気持ちかもしれないが)
会場に携帯を持ち込まない、とかの問題ではなく、
日本の入学試験の内容自体が問われるようになることである。
フランスのバカロレアの50万人が受験する問題をみよ。
こういう問題では、クイズを出している日本の馬鹿大学と違って、
携帯で送信しても回答は送れない。
http://www.france-info.com/france-education-2010-06-17-philo-les-sujets-du-bac-455684-9-43.html