銀座の規制

銀座の松坂屋デパートが再開発されるらしい。ところが
中央区の条約で高さ制限があって57メートルのビルしか
建てられないというニュースをテレ朝でやっていた。
 銀座の通りを歩いて町並みが綺麗だと思ったことは
ないし、あんなところで高さ制限をして日陰になったとか
そういう問題が出るとも思えない。
 銀座が何か特権的な場所であって、これまでの枠組みでも
生き残っていけるというような思いが関係者にあるのかも
しれない。
 私にとって銀座とはわざわざ何かを求めていくようなところでは
ない。田舎の人が東京のイメージを求めて、あの広い通りをいく
というのが銀座のイメージである。近藤書店があった時は、何か
目新しいものをもとめて通ったりしたが、今は特に関心もない。
 H&Mだの、ZARAだの、Forever24だの、新しい商売をやっている
ところを社会見学するということはあるが、それだけである。
 それから山野楽器店というところもある種目新しい新譜の
CDなどをかつては並べている店であったが、今となっては
そんな勢いもないつまらない店となっている。もっともこれは
音楽ソフト産業自体が下降気味ということもあるが。
 雑誌の特集などでレストランなどの記事も出るが、わざわざ
そんな店へ出かけてみるというのもなんだかダサいように
思えてくるのが不思議である。もともと東京で生まれ育った
人間が銀座に抱く気分というのはそんなものかもしれず、
「銀座の○×」などという本を書いて喜んでいる連中というのは
地方での田舎者なのかもしれない。