佐渡裕ベルリンフィル

先週録画した佐渡裕ベルリンフィルの録画をみる。
ドキュメンタリーの方で、最初の練習のところで、曲の細かいところばかり
指示したので、ベルリンフィル団員がちょっと?となりつつあるところが
あった。第二楽章で白黒写真に赤で、というような構想を説明したあたりから
ようやくやりたいことがわかる、という反応が出てきたプロセスを追っていて
興味深かった。日本人に哲学がない、何を考えているのかわからない、という
ようなことを最初に見せたのはまずかった。ベルリンフィルの連中に全体の
思想を示さずに、こまごました指示ばかりだしてもしようがないだろうに。
 ショスタコービッチ5番は、痛切さでは師匠のバーンスタインライブに
及ばないと思うが、佐渡の汗の量は報われた演奏になっていたと思う。