プルトニウムの危険性

ウィキなどの一般向け説明にはプルトニウムは地上で最悪の猛毒だと
記載されている。
 一方で、それほど危険性はない、少なくとも飲んだり、吸い込んだりしても
発がん性はほとんど無い、といっている人もいる。例の東大の原子力
大橋教授の玄海原発公聴会での発言がよく知られている。

http://www.atomin.go.jp/reference/atomic/plutonium_science/index04.html
文部科学省の子供向けのサイトには、発がん性が実証されていないとされている。
大橋教授が発ガン性について実証されているのか、と公聴会で発言し、「学問は
難しいものなのです」と小出裕章氏が反論して失笑をかっていたのもそういう
事情があるのかもしれない。
富江 敏尚さんという産総研で研究をしている人も、わざわざ上の公聴会で小出氏が
プルトニウムが気体となって流れる」と発言している(実は後で言い直しているのだが)
を取り上げて、危険性を否定している。
http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52025442.html
上のサイトでは公聴会の議事録を一部採録しているのだが、小出氏が後に
言い直している部分は、なぜかそこまで採録していない。

一方でこれも有名になった東大アイトソープの児玉龍彦教授の国会での発言には
以下のようにある。
プルトニウムを飲んでも大丈夫という東大教授がいるというのを聞いて、私は
びっくりしましたが、α線はもっとも危険な物質であります。それはトロトラスト
肝障害ということで私ども肝臓医はすごくよく知っております。要するに内部被曝
というのは、先程から一般的に何ミリシーベルトという形で言われていますが、
そういうものは全く意味がありません。」

素人にとっては、どれが真実なのか、わかりにくい。少なくとも科学にある種の
政治学が働いていそうだということはわかる。