マドンナ最高裁判事

 2003年12月22日にJR東日本等を当事者とする不当労働行為救済
命令取り消し請求上告事件の最高裁判決を出した裁判官5名のうち
3名について、弁護士中村稔は次のように書いている。
(私の昭和史・完結篇下P418)

「多数意見は、横尾和子、甲斐中辰夫、泉徳治の三判事の意見だが、
甲斐中判事は検察官出身、泉判事は最高裁事務局長の経験者である。
・・・・もっとも問題なのは横尾判事である。国際基督教大卒業、
厚生省家庭局母子福祉課長、老人保健福祉局長、社会保険庁長官、
アイルランド大使という経歴の持主である。どこで最高裁判事
ふさわしい法律的素養、見識を身につけることができたのか。
少なくとも経歴をみる限り、きわめて疑わしい。」

 ここでいわれている横尾判事に以前に私が最初に注目したのは、年金の
事務管理さえまともに出来なかった時代の行政組織の責任者であることに
気付いた時である。
最高裁判事になってからもこの判決のみならず「模範解答」を連発しているらしい。
 自分で考える能力もなく、事務局がもってくる資料で風を読んで判決を書いている
のだろう。
 ここまではっきりこの判事がダメだ中村氏がいえるのは、中村氏が法曹村に
いるだけの人ではないからと思うがどうか。普通の弁護士だって、立身出世だけ
がうまいおんなの裁判官が阿呆な判決を出している、と思っていて軽蔑しているに
違いないのだが、そんなことはマスコミも書かず、ましてや一般市民は知るよしもない。

 なにやら女の職場進出とかで、一定の割合は女性にすべきという
理想論が先にあって、本来その素養もない女性が無理やりにマドンナ
として重要な職責についている例が最近多い。
 原子力委員会原子力規制委員会、日銀政策委員、等、国政の
重要事を決める役職にお飾りが多すぎる。ならば、男性諸君は
どうかなのかと、上野千鶴子あたりにいわれるとつらいのだが。