Inside Job

サブプライム問題から崩壊した経済の原因をたどるインタヴューを
多用したドキュメンタリー。あらためて当時の流れをたどると金融
機関と経済学者、役人のデタラメ振りと彼らの処世術にあきれ返る。
 ブッシュからオバマに変わっても顔ぶれが変わらず、金融機関経営者、
ハーバード、コロンビアとかの大学教授のアルバイト振りも情けない
レベル。
ウォールストリートの強欲さがわかって、映画製作者の意図とは
異なり、気持ちが落ち込む。
 この映画が出来た後で、強欲連中の責任を指摘していたニュー
ヨーク検事総長スピッツラーとIMFドミニク・ストロース・カーンが
性的スキャンダルで失脚したのも、この強欲な人々のリベンジだった
のではないか、と思わせるに十分な内容だった。