ハンナ・アレントの赤ワイン

新宿駅ならびのビル地下にあるシネマカリテでのレイトショー。実は
昼の回へも30分前に行ったのだが、既に席なし。いくら1日で割引日といっても
元旦の昼さなかから押しかける映画とは程遠いと思うが、さすがは大都市東京、
夜の部でも9割以上の入りであった。
 全編に渡って紫煙漂う映画である。タバコがアレントの思考を促し、時には
精神的な安定を与える。(最後の階段教室でのスピーチ前に一服するシーン)
 また、ドイツ語共同体の人々であるが、パーテイでは赤ワインが飲まれ、
日常の食卓でも赤ワインであり、書斎で赤ワインをアレントが飲むシーンも
ある。