北岡伸一という人

 ネット社会になると、過去の記録が次々にあらわになって
しまうのは、小保方STAP騒動でも注目されてきたところ。
われらが北岡伸一先生の過去のご発言
http://jfn.josuikai.net/josuikai/21f/main53-6.htm

湾岸戦争
「今回、イラク戦争にいろんな識者たちが、(私はなにか懐かし
かったですけど)「湾岸時はまだ多国籍軍の行動に正当性が
あったからよかったが、しかし今度はアメリカの行動は
いけない」と、盛んに言っている人が多かったのです。」
「識者たちは猛反対したのですよ。調べると直ぐ分りますが
、主要な雑誌論文で、「日本は湾岸のために一定の役割を
果たすべきである」とはっきり書いたのは、(当時私の知る
限り10月に出る雑誌が一番早いのですが)東大の
(故)佐藤誠三郎先生と(当時)立教大にいった私ぐらいだったのです」

中西輝政さんも当初は反対論ですね。大部分の人たちが反対論の
立場だったのです。そのあと5月の掃海艇派遣に田中明彦さんは賛成で、
まだ若かったからかそんなには目出っていませんね。われわれとたぶん
同じ考え方だった五百旗頭真さんは当時ロンドンに留学中で、日本の
マスコミには出ていません。私の親しかった(故)高坂正尭さんは
最初は戸惑っておられたが、すぐ同じような考えになられました。
だから積極論は佐藤、高坂、私ぐらいだけだったでしょう」

内閣法制局長官について
「そこで内閣法制局が国民から遊離しているというのは、
国民はぼんやりと分かっているのに、内閣がはっきり
明確に反対するからですね。国民と真直ぐ向き合って
いないのです。だから、もし内閣総理大臣が決断すれば、
不都合な法制局を改革してもいいはずです。単純なことで、
内閣法制局長官を更迭して誰か「集団的自衛権はPRO」
という人を任命すればいいのです」
イラク大量破壊兵器について
以下平成15年時点でのイラクの認識。
「先ず、大量破壊兵器の方は、そのうちに、出てくるのでは
ないかなぁと思っています。なぜなら、イラクはものすごく
経済制裁を受けていました。もしほんとに大量破壊兵器
持っていなければ、もっと早くから査察させれば良かった
のです。そうなら経済制裁が解除になるはずですよ。もっと
大量に原油を発掘できたはずですね。従ってすごく豊かな国
にもなれたはずです。だから状況証拠的ですけど、やはり
「もの」はあったのではないかと思います。ときどき出て
いたとか、いやそうじゃないと、いろいろ議論がありますけど、
本当のところまだ分かっておりません。」
憲法少子化
「最後の「憲法少子化は関係があるか」ですが、この辺も
実際関係はあるかもしれません。いま世界で少子化の高度な
国は第2次大戦の敗戦国が多いですね。だから自分のどこかに
プライドを持てないとか、そういう国々は子どもが少ない
ようです、なぜか。それは関係があると思います。その
意味で、ある種のナショナリズム(但し私は自分の国だけ
良ければいいというのではない)あなたの国を誇りに思う
ように、私も私の国を誇りに思いますというようにもっと
素直に、のびのびと考えないと、少子化対応にも良くないと
思っています。」
 なるほど、北岡先生のご託宣があやしいということが
わかりました。