伊藤勝彦という人

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/
確かに伊藤勝彦という人はまともな業績があったのかどうかも
よくわからない人ではあるが、森有正についての
著書『森有正先生と僕」は、森がレズビアンのフランス人
と結婚して不幸を抱えたことや、森の死後父を追うように
日本で自殺した長女のことに触れていて、一読の価値はある。
森有正のまともな伝記などはまだ書かれていないのであって、
西洋かぶれの妙な礼賛や、平川祐弘のように人間的にダメ
だったなどと一部のエピソードだけを引いて批判していても
それこそダメなのであって、こういう事実を後世に記録して
おくことが貴重なのである。
 それにもかかわらず、どういうわけか、この森有正
ついての本はウィキペィアの伊藤勝彦の著書のリストには
挙げられていない。