OED到着

先週末OEDが我が家に到着、円高を利用してOxford English Dictionary 20巻を米国の古書店より購入したもの。家に入りきらずマンションの玄関前に2日間置いておいた。700ドルプラス送料1000円。古書といっても新品とかわらずアマゾン日本では112000円で出ている。
■中学校で英語を始めてからいつかは入手しようとおもっていたが、当時第一版12巻で12万くらいしていた。実は例の縮刷1冊本のコンパクト版は10年以上前に購入したが、特に老眼が進むとつらい。といっても20巻の置き場所にも困るが、寝る前に引っ張り出して少しずつ読むのにはいい。
■第2版以降は印刷物としては発刊せず、ネットとCD-ROM になってしまう。印刷物としては終わり、という意味か、本家のオックスフォード出版局が2年くらい前から1000ドルくらいで在庫一層セールをやっていた。
■電子データがあればいいという人が増えているらしいが、物として印刷物の書物に触れるのとは根本的に異なると思う。東大法学部でも独立行政法人化の「合理化」のため、海外の学術雑誌や判例を紙ベースで購入するのをあきらめざるをえず、また若い助教授あたりでそれを気にしないのが増えてきたと高橋さんという教授が嘆いていた。(雑誌「未来」)その合理化で捻出されるのは1000万円だという。それを読んだ東大緑会の弁護士で稼いでいるのが、それくらいの金を寄付するのが出てくるかと思ったが、それもないようだ。M&A であぶく銭を稼ぐばかりが能ではない。
■昨年5月よりUPSが国際郵便の船便を廃止したので、航空便で1週間ほどで届いたが、送料は1000円だった。どうもこの古書店を統括しているグループAlibisが、船便廃止をしらずに制度改定しなかったらしい。その後で1500円で値上げしているが、それでもセットもので、この送料で海外へ送り続けるのかしら。
■本家アマゾンが出現し、米国の古本屋でもネットで購入できるようになって驚いたのは送料の安さだった。船便実コストは1ドル90セントで、今ではさすがに少なくなったが、当時はその額で送ってくれた業者もたくさんいた。書籍だけでも「文化振興」の観点から船便復活してもらえないかとも思うが無理か。