フーコーとパンゲ

「ヨーロッパ哲学には京都学派に対して抵抗があったのだが、それにもかかわらず、日本という環境は、20世紀精神の素晴らしい舞踏のための舞台だった。例えば、ディビッド・メイシーは、フーコーの伝記において、フーコーのかつての愛人で、私も知り合いの、東京大学でフランス思想史を講義したモーリス・パンゲとフーコーの絆に注目している。欧州人のこういった日本環境への興味深い関わりの一端は、ロラン・バルト「表徴の定刻」へのパンゲへの献辞からも窺い知れる。」
(欧米の「京都学派」像ー京都、太平洋戦争、「ポスト・ホワイト」世界の形成についての考察 ディビッド・ウィリアムズ、大橋良介編・京都学派の思想(人文書院2004年)所収)筆者は1948年生まれ、カーディッツ大学教授だが、フーコーとパンゲが愛人同士だったとは知らなかった。友人だったそうだったそうだから、両者からの直接の告白でもあったのかどうか。過去形だから別れたということになるが、理由が気になる。その後バルトに触れているが、この人もまた・・・。
ところで、同論文で次の表現あり。「たとえばフランスは、帝國の大半を失ったかも知れないが、精神世界を眺め渡せば、世界の多くがパリの郊外としてそのまま残っている。」東京もパリのBanlieu というのもその通りかとも。でも移民の反乱はまだないですね。

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本日のTBS「ブロードキャスター」でのコメンテーター岡本行夫四川大地震報道後コメント。(この人心底から役人なのか、高貴なお生まれなのか、いずれかですね。)
「中国にはいろんな理由があって経済援助を止めていますが、増やしてやればいいのですよ。」日本語のわかる在日中国人はどきりとしただろうな。誇り高き中国人民諸君、こんな人たちに「増やしてもらい」ますか。