学問の下流化

ついにこういうタイトルの本が出てしまった。(「学問の下流化」竹内洋中央公論)中身は書評がほとんどであるが、格差問題とか、
全国に文部省役人の天下り先の新設大学をがばがば設立して大学教員12万人。いつの間にこんなに学問大国となったのか。ノーベル賞受賞で新聞の号外が出る国。そもそも大半の大学が、大学と縁のない若者を集めて商売をやっているインチキ産業化しているのに、そこにいる「知識人」たちは自己嫌悪も感じないらしい。大学以前の教育が相当ひどい。小学生を集めてクイズまがいの問題を解かせている教育産業。それを支援するような選抜試験制度を作っている「有名校」の教師。他方では何のために教室へきているのか、わからないような学生を相手にして授業をしている高校全入の実態。日本経済をつくっていた基盤が壊れつつある。理念も現実もめちゃくちゃになっているのに誰も変えようとしない。

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こんな大学があるのか。なんだかテレビドラマにでも出てきそうな・・・・。
帝京平成大学現代ライフスタイル学部人間文化学科

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ミラン・クンデラチェコ秘密警察への密告者であったという。日本の新聞には出たのかな。
http://d.hatena.ne.jp/temjinus/20081015#p1
(10月20日の読売新聞に記事が出ました。)