様々なるアカハラ

 昨日の麻生首相の「医者は非常識な人が多い」発言もすごかったが、学者世界もなかなか大変な世界らしい。指導教官との折り合いがわるかったり、その教授の人格自体が問題あったりすると弟子や周囲の人間がひどい目にあうという世界。
■折原浩ケース
 師匠と弟子との関係ではないが、学問的論争といいながらいつの間にか「東京大学ー近代知性の病像」をそのまま演じてしまった例。いつの間にか「権力をかさに着た社会的に有害な人物」になってしまった。そういえば折原氏の弟子の学者にはどういう人がいるのか、よく知らないが。
 
羽入本は、丸山真男による安藤英治への「ウェーバー歴史社会学の出立」出版中止の圧力とか、その他のエピソード満載です。できれば、2冊にわけて純粋反論本と学問論本の2冊にしたほうが読者を獲得するためにはよかったのでは。(折原本の4冊は多すぎる!)
板垣雄三?ケース
 池内恵さんの「毎日新聞」の先日のコラムはアカハラ告発なのかどうか、今ひとつよくわからん。羽入本のようにさらなる説明が欲しい。ひょっとすると新著を読めば、そんなことは書いてあるよ、ということなのかも。
E.サイードの評価なんかもこのお二人の間で意見が違っていそうですね。
■ヨコタ村上ケース
 アカハラというよりセクハラですね。サントリー学芸賞受賞「色男の研究」は未読。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/
 猫猫先生との関係もいろいろあったようで。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060929/