草森紳一さんの蔵書

植草甚一さんが亡くなられたときにLPレコードはタモリが引き取ったようであるが、蔵書は散逸したのでは
ないだろうか。少なくとも整理売却する前に篠山紀信でなくともその全貌をフィルムの納めようとした人は
いなかったのは残念。本の山やタイトルの一部を並べた写真はこの間の100歳記念刊行本にも載っていたが、
全貌が見ることができなかった。植草さんであれば、蔵書目録でなく、カメラでのショットを並べたものが
ふさわしい。あれほど書物に人生を入れあげた人であるから、著作を刊行するのも大切だが、素材が残っていたら
ぜひ刊行してもらいたいものだ。
 明治大学林達夫文庫があり、その目録も出たが、それを見た時にて仰天した記憶がある。
林が図書館の人であった野かどうか知らないが、少なくとも彼の著作を支えていたはずの本が見当たらないのだ。
亡くなった時に形見として蔵書を配ったという話も聞くがそれにしても少なすぎる。
 前書きが長くなったが、草森紳一さんの蔵書の整理とそれを生かす試みがされていることを退屈男さんのブログから
教わったからである。雑本の山こそ宝の山ではあるまいか。
http://d.hatena.ne.jp/kusamori_lib/

「不許可写真」についてこういう意見も。単に歴史修正主義への肩入れではないか、とは言い切れない問題がある。
http://www.tamanegiya.com/kusamorisinniti.html