納棺夫日記

大橋洋一先生のブログで次のコメントを発見したが、はたしてそうなのか。http://d.hatena.ne.jp/rento/

「今回外国語映画部門でアカデミー賞を受賞した『おくりびと』の場合、世界の人が、あれが現在の日本の状況だと
思わったら、とんでもないまちがいである。舞台は山形県だったか、そこには納棺師がいて納棺の儀式をするのかも
しれないが、その他の地域では、そんな儀式はない。実際、テレビのインタヴューで原作者が答えていたが、いま
では遺体を綺麗にしてから遺族に渡すので、遺族の前で納棺の儀式が行われることはないとのこと。まあそうだろう。
日本のどこかでいまでも納棺の儀式が行われているのかもしれないが、その他のほとんどの地域で納棺の儀式は行われていない。」

 事実関係だけをいえば、「納棺夫日記」の青木氏が仕事をしておられたのは富山であり、今回の監督滝田洋二郎氏も富山県高岡市
(合併前の福岡町だが)。山形県はあえて映画のイメージから設定したらしいので、山形で「納棺の儀式」が行われているか、
わからないが、山形の観客がみておかしいと思うシチュエーション設定ではないのではないか。
 また、小生は滝本氏が卒業された高校の近くに実家があり、先般亡き父の葬式の際に葬儀屋がこの映画に見られる様な
「儀式」(というほどのものではないが)を行い、納棺してくれた。そのときの価格は5万から10万程度だったかと思う。
また、北海道でも以下のように「儀式」はあるようである。http://www.noukan.jp/

北海道と富山は漁民の活動範囲の関係からか、繋がりがあるので、富山と北海道にあるというのは想像できる範囲内ではある。
この会社は全国に進出しており、東京でも業務をおこなっているらしい。
 大橋先生のおっしゃるとおり、特定の地方の「儀式」なのか、どうか。その他の地域の方、ご教示ください。
ちなみに小生はこの映画に興味がありません。むしろ、候補となっていたフランスとイスラエルの映画は見たいと思いますが。