本を盗むこと

坪内祐三さんの「人声天語」(文春新書)の最初に最近書店での盗難が増えたのは、ブックオフへ持ち込んで
売る若者が増えたから、と書いてある。しかも買取価格が定価の10%と書いてあるのだが、ブックオフ
いくら高額本を盗んで持ち込んでも利益はたかが知れており、そのようなことを目的に万引きするとは
考えにくいのではないか。新聞あたりでもこうような議論をみたことがあるが、これはブックオフ潰しの
陰謀ではないのか。そういえば、同時に坪内さんは新刊書店の相次ぐ閉店を嘆いているから、その可能性は
あるね。確かに本を買ったり、盗んだりすることは、単なる商品を買ったり、盗んだりすることとは異なる
形而上の問題がある感じはする。ただ、そう思っているのは本に過剰な思いを抱いているものがそう思っている
だけで、本などに関心のないものにとっては、単なる商行為や犯罪行為に過ぎないのかもしれない。
昼飯代を目当てに本を万引きして刑法犯となるバカはいないとはいわないが、まともな犯罪者は
秋葉原あたりで家電製品を狙っているよ。そういえばこの間インターナショナルスクールの生徒が日本の
家電販売店は甘いからといってつかまっていた新聞記事があったが。
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山下晴代さんの項はそれで削除されたのか。しかし、こういう人を相手にする時間があるなら、猫猫先生には
もっと大物を相手にしてもらいたい。もっとも猫猫塾の文学指導の実践編なのかも。
ネットで公表している限り、どのような応答があっても耐える必要があるよ。
しかし、
この若い地球惑星学ご専門の学者の卵も、書いている事を見る限り何やら精神の均衡を欠いているような。
必ずしも学問は人をつくらず。
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